Motivate Yourself(やる気スイッチ), S&T式 勉強論 Leave a comment

苛烈な受験戦争や入試における偏差値・点数至上主義は、しばしば批判の対象になることがあります。
点数や偏差値だけで人間の価値を決めるのか!などというヒステリックな論調も時に生まれます。
現行の受験制度がベストとは言いません。常に改善を模索する視点は必要だ。
しかし、考えうるシステムの中では、現在の制度はかなり公平であるし公正なものであると、私は考えています。

点数や偏差値(=後天的な努力によって獲得されるもの)で結果を決めないならば、どうやって入試の結果を決めたらいいだろう?

プラン1
正反対のシステムは中世の身分制度です。生まれながらにして先天的に身分は決定されている。
大名の子は大名に。武士の子は武士に。農民の子は農民に。しかも逆転や自由選択のチャンスは皆無です。親の大学に子供は必ず入る。職業も同じ。こちらの方がいいですか?

プラン2
点数や偏差値がダメならば、足の速さで受験の結果を決めるのはどうでしょう?たしかに、トレーニングによってある程度の後天的な努力は反映されます。しかし、身長や体型、性差など、やはり生まれつきの先天的な要因の占める割合が、かなり大きい感じがします。これのほうがフェアでしょうか?

プラン3
点数一発勝負はやめて、高校時代の様々な活動を評価の中心におく(AOに近い)制度を選抜のメインエントランスに据えるような改革案も、現在、答申されています。現行の公立高校入試は、実際に、いわゆる内申点が合否に大きな影響を与えます。
一見、理想的に思えますが、自分が生徒の立場であったら、きっと気持ちの悪さが残るでしょう。
「純粋な自分の努力」以外の何者かの裁量がそこには必ず入ります。評価をつける先生に良い顔をした者が勝ち?
相性の悪い先生に当たってしまったら、先生に嫌われたら、それでおしまい?思想や理想を持たずとも、
受験対策としてたくさんボランティア活動した者は評価アップ?
私なら、自分の努力の成果で自分の人生を決めたい。

点数や偏差値は悪じゃない

繰り返しになりますが、現行の制度は決して完璧ではない。経済格差と教育格差という根深い問題も顕現してきております。
それでも、生まれではなく、誰かの裁量でもなく、「純粋な自分の努力」によって自分の未来を決することが出来る現在のシステムは、最も透明で、公平で、公正で、大いに挑む価値があるものだと思います。

点数や偏差値は悪じゃない。
自分で自分の未来を選択できるようにするために、青春時代の本当に貴重な時間を費やす価値は十分にある。
だから、堂々と胸を張って「努力」していこうではないか。

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