S&T式 参考書・問題集レビュー, 地歴公民 , Leave a comment
S&T式 参考書・問題集レビュー

センター試験対策も過去問で

 入試の実戦演習用として最も優れた問題は、過去に実際に出題された問題、いわゆる「過去問」であることは議論をまたないと思います。従って、ある程度基礎力をつけたら、できるだけはやく過去問にとりかかりたいところです。そこで役に立つのが今回ご紹介する問題集。山川出版社が年度毎に出版している、いわば「センター試験の過去問まとめ」的な問題集となります。

徹底的にセンター形式に慣れる

 この問題集は、過去問(本試・追試)の内容を精査・整理し、教科書の構成に従って編集したものです。センター試験の実際の問題はテーマ毎にまとめられたものが多いのですが、これを教科書と同じ並びにしてくれていることによって、教科書あるいはそれに類する参考書を使用して自学を進めてこられた方には、極めて扱いやすく、違和感無く使っていける問題集となっています。難易度はまさにセンター試験そのものなので、これが解ける解けないでセンターレベルの学力が身についているかどうかは一発で判断できるでしょう。各問題には重要事項の説明、解答にはごくわずかですが解説が附されており、要点をかいつまんで理解できるような工夫もこらされています。

学習到達点をはかるマイルストーンとしては最適な一冊

 ちなみに、歴史の学習を一番最初からスタートさせた場合、ベースとなる読本を反復して読み込み、次に基礎力が身についたかどうかを判断し、その後実戦演習にとりかかるというのが正攻法となりますので、もしも2番目の段階で問題集を使用するのであれば、より解説や重要事項のまとめが充実した問題集を選択した方がよいでしょう。ですから、一番最初に買う問題集としてこれを選ぶのはなかなかに挑戦的・野心的と言えます。一方で、すでに基礎力は充実していると判断されるならば、現状の学力をはかるためにも、早々にこの問題集にとりかかるべきでしょう。ただし、繰り返しますが説明・解説は最低限なので、不足していた知識を補填するための基礎となる読本へいつでも戻れるようにしておく必要があります。問題演習から読本へ戻り、再び問題演習へ進むという手順を、決して忘れてはいけません。

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